オンナのカテゴリーを守って

短大を卒業してから食品業界の事務的な仕事に就いた。

 

いわゆるオフィスレディーこと、OLである。

 

 

本当はアパレル関係の仕事に就きたかったけど、妥協した結果がこう(OL)だ。

 

 

 

でも就職難な現在。

 

就職できただけでもありがたい。

 

と、思うしかない。

 

 

 

しかも私が勤める会社は大手食品会社であって、更に本社勤務。

 

ラッキーと思ってもいいくらいだと思う。

 

 

それか、私が今まで真面目に学んできたからこその当然の報いなのかもしれない。

 

 

 

今の勤めている会社はアパレル関連とはほど遠いけど、
これまで2年頑張ってきて自分に合うも合わないも、とりあえず働くしかないって感じだ。

 

 

本当は働きながら転職も考えていたけど、2年働いてやっと今の仕事に慣れてきたのにここで職を変えるのもなぁ…。

 

とか考えて、結局今の会社に毎朝出勤。

 

朝の足は嫌でも会社に向かう。

 

未来は短大を卒業してから化粧品会社に就職した。

 

お洒落が大好きでメイク命の未来は今の仕事がかなり性に合っているみたいだ。

 

 

 

 

去年大学を卒業した純平は普通にサラリーマンになって、最初は見慣れなくて違和感のあった純平のスーツ姿が近頃では様になっている。

 

 

 

 

大地君は経営学を学びながら、父親の会社で働いている。

 

将来は兄弟で共同経営するというよりも、どうやら独立して企業を起こす為に経営学を必死で学んでいるみたいだ。

 

 

 

 

みんな大人になって、それぞれの道を確実に歩んでいる。

 

四人が全員揃って集まることは稀にないけど、未来、純平、大地君とは、別々に会ってご飯を食べたり、お酒を飲んだりしている。

 

 

 

恋愛のほうはというと…

 

純平は相変わらずで何も変化はない。

 

未来が女の子を紹介してあげると言っても、

 

『俺のことは気にすんな』

 

って、そればかり。

 

 

 

未来は高校を卒業してから三人の男性と付き合ったけど、三人とも短期間で別れている。

 

そして、恋愛が終わったあとに必ず言うセリフがある。

 

 

『1回のキスがこんなに尾を引くとは思わなかったよ』

 

 

未来は未だに大地君のことを想っていた。

 

 

高校の卒業式に大地君に告白したけど、『ごめん』の3文字の言葉が胸に突き刺さったみたいだ。

 

短大のときも再度当たっていたけど見事に砕けていた。

 

 

 

高校のとき、未来と大地君はいい感じだった時期もあったから、

 

『どうして未来と付き合わないの?』

 

って、大地君に聞いてみたけど。

 

 

 

『女(恋愛対象)として見れない』

 

と、言っていた。

 

 

 

どうやら大地君は女の子を友達として意識してしまうと、
友達となった女の子は“オンナ”というカテゴリー内に入れないらしい。

 

というか、入らないらしい。

 

 

でも未来は言ってた。

 

『いつかその(友達とオンナの)境界線を壊してやる!』

 

って。

 

 

 

 

そんな大地君は春菜先輩と別れてから彼女はできてないし、恋もしていない。

 

今は仕事一筋みたいだ。

 

 

 

 

さて、私はというと…